終わりの街の終わり / ケヴィン ブロックマイヤー
物語は、死者がある街にたどりつくところから始まります。
死んだ人は、誰か生きている人の記憶の中に残っている間だけ
死んだ人は、誰か生きている人の記憶の中に残っている間だけ
その街で暮らすことができます。生きている誰も自分のことを
覚えていなければここでも生きていけないのです。
そして、どうしてこんなに心に残っているのか。といえば。
ちょうど「終景手帖」を作っているときに、インワールドで
友達とこの話をしたから。
RLからここに繋がってるんじゃなくて。もしかしたらさ、
ほんとはあたしたちこの世にはいなくてさ。誰かの記憶のなかの
あたしたちがここにいて。こうやって遊んでるのかもね。」
そんな話を長いことしていました。
そして、その友達はRLに帰って行きました。
帰っていったのか、
彼女を覚えている人がいなくなって消えてしまったのか。
ううん。やっぱり。
彼女を覚えているひとは確かにいるから、帰っていったのでしょう。
また、どこかで。